あなたの会社で金属パイプの加工はありませんか?
多くの工業製品で金属パイプが使われており、これらの金属パイプを切断する時にレーザ光によって切断する工法があります。
レーザ光を使う場合はパイプに異形状の穴を開けることができ、また、切断面を複雑な形状にカットできると言うメリットがあります。
現在日本で販売されているパイプ専用レーザ加工機メーカーを紹介します。
この記事を書いている人
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- 板金加工機械を購入するために情報収取業務を25年行っています
- EUROBLECH(ヨーロッパ板金機械展示会)へは2010年から見学に行っています
- 紹介の3社の本社への訪問実績あります
- 工作機械が大好きです
この記事を読んで欲しい人
- 製造業の経営者・管理者や作業者
- パイプ加工を検討している人
- パイプ加工機の検討をしている人
- 機械に興味がある人
おすすめメーカー
ヤマザキマザック(日本)
機種は大きさで2種類、発振器の違いで2種類
FABRI GEAR 220Ⅲ 発振器 Co2 or DDL
FABRI GEAR 400Ⅲ 発振器 Co2
220と400の違いはパイプの加工径による違いです。大は小を兼ねるというわけにはいかず、400タイプは小径が苦手のようです。
発振器のDDLは簡単に説明すると半導体からダイレクトに集光させると言うイメージで一般的なファイバーレーザ発振器より高効率と言われています。
DDLはパナソニック製なので期待できます。
この機械はどちらかというと建材のパイプやH鋼などによく使われています。
発売の歴史は古く20年前から発売しているようで世界には500台程度販売したようです。
ワールドカップやオリンピックなどが行われる大型のイベント会場やスタジアムなどを建設にパイプはよく使われており、この機械を使って建設したということをよく聞きます。
プログラムはマザトロールではないのが残念ですね。
トルンプ(ドイツ)
機種は大きさで2種類、発振器の違いで2種類
TruLasar Tube 5000 発振器Co2 or Fiber
TruLasar Tube 7000 発振器Co2 or Fiber
トルンプはドイツの板金加工機メーカーでこの機械は板金加工の延長で作った機械といえます。日本でも板金加工業社が購入しており、40台程度販売実績があるようです。
Fiberと言う名の機種はレーザ光をファイバーケーブルで送っているだけで発振器はディスクを使っています。購入時に間違えやすいので気をつけた方がいいですね。
(ディスクレーザはファイバーレーザ(半導体)より効率が少し悪い)
日本ではFiber(ディスク)タイプの販売実績は今のところ無し。切断品質の問題や機械本体の価格が高価な事が原因だと思われます。
メーカーとしてはサービス体制を整えて積極的に販売したいと言っています。
BLM(イタリア)
機種はいっぱいあります。
このメーカーは日本ではまだまだ知られていないのが現状です。
大阪に支社があり日本では数台納入実績はあります。
パイプ加工に特化したメーカーなのでパイプの特性を知っていることが強みです。
実はパイプは真円度や板厚、長さ方向のたわみなど板金の板とは大きく特性が異なり加工はかなり難しいです。
ヤマザキマッザク、トルンプの機械でも切れます。
しかし効率よく安定した品質で切れるかは別問題です。
このメーカーの機械を買って大儲けしている加工業者もいるらしく、とても興味深いメーカーです。
海外製というと日本人は嫌煙しがちですが中国、韓国などでは普通に使っています。
このメーカーはファイバーレーザが基本でCo2は少ないようです。パイプ加工を検討するときは是非検討したいメーカーですね。
アマダ・三菱(日本)
両社ともレーザ加工機メーカーとしては有名ですが、パイプに特化した機械は無いです。
2次元のレーザ加工機に旋盤のチャックのようなインデックスを装備しパイプ加工を行います。
少しだけ切断するならこれでいいかもしれませんが、中途半端な事になりやすいです。
パイプ加工で儲けようと思うならこの2社の選択は無いですね。
中国・韓国
BLM (イタリアメーカー)にそっくりな機械があります。性能はよくわかりませんが、これは日本では使いにくい(購入しにくい)と思います。
まとめ
日本でのパイプ加工機について、簡単にまとめてみました。
それぞれの企業の仕事(加工)内容にもよりますが、パイプをカット、曲げなどの加工をするならBLM(イタリア)の機械が面白いですね。
イタリアだけに、おしゃれな機械ですよ。
他社と差別化をしたいなら、良い機械です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もう少し詳しく知りたい方は、お問い合わせから連絡ください。
パイプ加工業者も紹介させていただきます。
https://www.blmgroupjapan.com/